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3,096 DAYS

2011年05月14日
クラスメイトのS(スイスフランス語圏出身)が先生に貸していた本を先生が読み終えたので、次に私が貸してもらった。
※英語の本です。
その本はこれ↓
3,096 Days

私は知らなかったんですけど、ヨーロッパ系のクラスメイトはすべて知っていました。
オーストリア少女監禁事件の被害者であるNatascha Kampusch(ナターシャ・カンプシュ)の自叙伝というか誘拐~監禁~保護までを綴った本です。

それにしても8年間の監禁生活・・

と・・
感想は続きに書くとして・・・

昨日(5/13)RAI UnoのTV7で彼女のことが放送されてました。
TVの前に映っていた彼女は意外とぽっちゃりとしていてすごく安心した。
※その理由も続きに書きます・・
まずあらすじ・・

彼女は8歳の時に学校に行く途中で誘拐される。
前の晩母親とは仲たがいし、口も利かずにに出かけた朝に。そして初めて一人で登校する朝に。

それまでにもヨーロッパでは児童ポルノや臓器売買の目的で子供が誘拐→殺害されるケースがあった。
そのことをTVなどで耳にしていたナターシャは自分はぽっちゃりとしていてブロンドではないのでターゲット外だと信じていたのに・・

誘拐犯、Wolfgang Priklopilはウィーン郊外の自宅の地下セラーに彼女を監禁。
少女時代は地下室に閉じ込められはしたものの特に危害を加えられることもなく、十分な食料を与えられていた。
しかし初潮を機に待遇が変わっていく・・

身体的・精神的そして性的な虐待が始まるととともに大幅な食事制限。
毎日虐待と飢餓に苦しむ日が続く。

18歳になったら自立する・・と心に決めていたナターシャはある日誘拐犯が目を離したすきに逃走を図る。
最初に助けを求めた男性とその息子と孫は、彼女の「助けてください。警察に電話をしてください。」の哀願を拒否。
次に人家に人がいることをみとった彼女は庭に侵入し、助けを乞う。
この人が結局警察に電話をし助かるのですが、「なぜ他の人もたくさんいるのに私なの?!」と最初は警察に電話することを拒んでいたそうです。
厄介な事には関わりたくない・・という心情なのでしょうが、彼女の血相を見るとよくもそんな態度が取れたな・・と背中が寒くなりました。

結局彼女の逃走により誘拐犯は電車に飛び込み自殺を図り死亡。
ナターシャは永遠にこの誘拐犯とは会うことはなくなりました。

またもう1つ怖かったなと思ったのは何度か警察がこの誘拐犯宅に捜査に来たにも関わらず、何も発見できずにあっさりと無罪放免となったこと。
さらにタレこみ電話があったのにそれも真剣にはとりあげなかったいう警察の捜査のずさんさ・・
彼女が自由の見となった後、政治的な絡みもあり警察の捜査のずさんさが明るみに出たのは2年もあとだそうです。

誘拐犯は「完璧な世界」を目指し彼女を誘拐→服従により自分の思い描くある種夫婦生活を送ろうと目論見たようです。
だいたい誘拐したという罪のもと、普通の夫婦生活なんておくれるはずもなく、この世に完璧な世界など存在するのか?!って話じゃないですか?!

しかしこういう過度のケースはともかくとして、DV(ドメスティック・バイオレンス)に苦しんでいる女の人や虐待に苦しんでいる子供たちはごまんといる気がする。逆にそういう人たちに読んで欲しいかもしれません、この本。(個人的な意見ですが・・)
理由は、きっとそういう状況下、普通の精神状態や思考回路ではない気がします。
実際彼女もストックホルム症候群に陥っていたようです。
理由もない虐待は正常ではなく、そこからの脱却は正当な権利だと私は思います。
そういう心の葛藤やらを乗り越えて彼女は脱走を図りました。
その彼女の心の動きを読み取ってもらえたら、少しはDVや虐待に悩んでいる人の数が減るんじゃないかと思いました。

最後になんでTVに出ていた彼女がぽっちゃりとして安心したかと言うと、監禁されていた彼女はまさに骨と皮状態の極度の飢餓状態だったから。何とか今の生活に順応し始めてらっしゃるのかな・・と勝手に安心してました。
wikiによると今はオーストリアのTV曲のアナウンサーだそうです。
なくした時間と負った傷は深いだろうけど、これから人生まだまだ長いから彼女がとびっきりの幸せをつかめますように・・
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コメント
日本でも何年か前にありましたよね。
親も気づいてたのに何もしなかったとか、
何かおかしいと思っても、
警察もそれ以上踏み込めないとか、
本人が逃げ出さない限りわからないというのが怖いです。
このオーストリアの事件って
逃げ込んだ近所の人も警察呼ぶのを渋ったんですか?
どうしてなんだろう…
なんだか悲しいですね。

そんな体験をした人が体力回復しただけじゃなく、
本までかけるようになったということはちょっと救いです。
世界中で虐げられた経験のある女性が
少しでも減りますように!
そうみたいです!
初コンタクトの人たちは拒否、そして2回目コンタクトのおばさんも最初は断ったみたいなんですけど、あまり人通りのある村(町?)ではなさ気で彼女が粘ったために通報って感じみたいです。ただ彼女は誘拐犯の追跡や報復を恐れて覆面パトを呼んでくれって頼んだのに、普通のパトが来た様子。
後に警察の失態隠ぺいのこととかもあるので、通報者が本当に誘拐された人がいるって通報したのか変な人が庭に入り込んだって通報したのか、それとも警察が覆面パト依頼を受けたのにそうしなかったのか、それとも依頼を受けなかったのかも謎なんですけど・・・
日本の都会ならばありそうな「厄介なことには関わりたくない・・」って言う心情が働いているのでしょうか?!ウィーンの街中ならまだしも郊外っぽいのに・・
この彼女が脱走後にコンタクトを取った人たちの行動に私は悲しいというよりも人間のマイナス部分の怖さを覚えました。

彼女のこの本は誘拐+虐待されながらも、犯人に対する依存というか特殊な愛情というかを綴り、それは間違っていると反省し自分で自分を励ましていたりとまさにDVを受けている女の人の心情と似ているような気がしました。
誘拐犯も飴鞭をうまく(?)使い、ドレスを買い与えたりなどして悪い部分がず~っと続くというDV夫のような行動だし。
そして最終的にこれは間違っていると気づき脱出→本を出版し今やアナウンサーになった彼女。DVに苦しむ女性や、そんな人たちはもういないと願いいたい気持ちでいっぱいだし、仮にいたとしてその人たちがこの本を手に入れることが可能なのかは大きな疑問ですが、彼女と同じような目にあっている人に読んでもらいたいと思いました。
人はだれかに虐待されるために生まれてきたのではないんですものね!
覚えてるーーーー!!
この事件、めっさ覚えてますよ~当時はイタリアのニュースでもめっちゃ報道されたし、その後、インタビューもあったような・・・。でも通報を断られたとか全然知らんかった。それから警察の隠蔽とかも・・・前者はイタリアではなさそう(皆必死で助けてあげそうなイメージ)やけど、後者はめーーっちゃイタリアでありそう&オーストリアで意外な感じでした。でもこんな苦難を乗り越えて本を出版し、いまや表舞台で活躍する彼女は素晴らしいですね♪
別の記事ですが・・・夕方17時からトリノって!!サンダニエレに着くのは20時とかなるんちゃいますぅ・・・(その時間やとうちらは帰ってます・・・)
確かに~!!
通報を断られるんは大阪とイタリアではなさそうですよねぇ(爆)。
一回ローマをふら~っと一人で歩いてた時にたまたま救急事態発生場所に居合わせて、対象者が日本の方で外国語ができんかったから日本人ってだけで私、ノミネートされて病院までご一緒させていただきました(笑)。
何人かまわりの人が携帯で救急車を呼んだみたいで(そこは話しあって代表者一人が電話でいいんちゃうか?!って思ったのですが・・)、そのことを当事者に伝えられないところにちょうどその場に到着したもんですから・・
その頃の私のイタリア語は(今もやけど)かなり↓やったから果たして私は役に立つのかって話だったんですけど・・

彼女の話は本当に脱出してはい、終わりじゃないので凄いよかったな~って思いました。こういうケースってトラウマ凄いと思います。だって8歳からですよ~!!!まだきっとトラウマはあるんでしょうが、何とか大学も卒業、社会にも出てはるっていうのは凄いと思うとともに、彼女の強さと精神力に脱帽です!!

サンダニ(そんなに略すなって?!)・・
そこまで遅くならない(と願いたい!)と思います(って言って不安になってきた・・)。
このトリノ行きはまったく行くつもりはなくって、先週は相方の仕事がすごく忙しくって、金曜は最高潮に遅かったからまったりしよ~って思ってた日だったんですよ。相方は「制限を作らない!」が呪文のようになっていて、たとえ遅くても車を飛ばして行くタイプです。
実はこの日も直前までミラノのMuseo巡りを・・って話やったんですけどね・・

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